捻挫(ねんざ)
《原因・特徴など》
- 関節に外力が加わり関節を支える靭帯や関節包の一部が損傷するケガの中で、脱臼のように関節面のずれがないものを捻挫といいます。
- 程度により靭帯のごく一部が断裂したⅠ度から、完全に断裂したⅢ度まで分類されます。
- 足関節捻挫がもっとも多く、ほかに頚部捻挫、腰部捻挫などもよく起こります。
《主な症状》
- 痛みと腫れが生じます。損傷の程度によって皮下出血をみとめることもあります。
- Ⅱ度やⅢ度といった重症の捻挫では、関節がぐらぐらする不安定性がみられます。
《検査》
- 靭帯や関節包は普通レントゲン写真には写りませんが、骨折していないか確認するためにレントゲン撮影を行います。
- 重症の場合はMRIやエコーで靭帯の断裂を評価します。
《治療》
- 初期治療としてRICE処置を行います。【RICE処理→こちら】
- 軽症であれば回復するまで包帯固定、サポーターなどで治療します。
- 足の場合は松葉杖などを使用し体重をかけないようにします。
- 関節の不安定性があるような重症の場合は靭帯修復術などの手術を行います。