アキレス腱断裂
《原因・特徴など》
- ほとんどがスポーツ中に、ふくらはぎの筋肉が急激に収縮した際に発症します。
- 加齢とともに筋の柔軟性やしなやかさが低下するため30歳代以降に多く、ウォーミングアップが不十分であったり、久しぶりにスポーツをした時に起こりやすいです。
《主な症状》
- アキレス腱断裂部の痛み、陥凹をみとめます。
- 断裂時には「後ろから蹴られた」ような衝撃を感じたり、「バチン」という断裂音が聞こえることがあります。
- 歩行は出来ることもありますが、つま先立ちは出来ません。
《検査》
- 診察所見で診断可能です。
- 画像検査は必須ではありませんが、エコーやMRIで断裂部の評価が可能です。
《治療》
- 保存療法では、ギプス固定を行います。
- 手術療法でも腱縫合術を行った後、ギプス固定を行いますが、保存療法よりも筋力の低下が少なく、スポーツへの復帰も早くなります。
- 本格的にスポーツ活動が可能になるのは治療開始してから半年程度かかります。
《予防》
- スポーツの前にはアキレス腱をよく伸ばし、入念な準備運動を行いましょう。