なかにし整形外科|整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

なかにし整形外科

骨折

骨折
《原因・特徴など》
  • 骨折にはいろいろな分類があります。主なものをご紹介いたします。
  • 原因による分類としては、正常な骨に強い外力が加わって起こる外傷性骨折、比較的弱い外力が繰り返し加わって起こる疲労骨折、病気の影響で弱くなった骨に通常なら骨折しないような弱い外力が加わって起こる病的骨折があります。
  • 骨折の程度による分類としては、骨の連続性が完全に断たれた完全骨折、一部連続性が残っている不完全骨折があります。不完全骨折には、ひびが入った亀裂骨折や、若木がしなるように骨折した若木骨折などがあります。
  • 創(皮膚の傷)による分類としては、骨折部が体外に露出していない閉鎖骨折(単純骨折)、皮膚や軟部組織も損傷され骨折部が露出している開放骨折(複雑骨折)があります。
  • 他にも外力の加わり方による分類(屈曲骨折・圧迫骨折・捻転骨折・裂離骨折)や、骨折部の形による分類(横骨折・斜骨折・らせん骨折・粉砕骨折)などがあります。
骨折
《主な症状》
  • 基本的に痛み・腫れが生じます。
  • 骨折した場所や、ずれの程度によっては外見上の変形がみられます。
  • 痛みや骨折部周囲の組織損傷などにより、力が入りにくい・動かしにくいといった機能障害が起こることもあります。
  • その他に、動かした際にゴリゴリ聞こえる軋轢音(あつれきおん)などがあります。

《合併症》
  • 骨折により様々な合併症が起こる可能性があります。
  • 血管損傷:折れて尖った骨で血管が傷つけられ、大量出血や血流障害を引き起こします。太い血管の場合は緊急手術が必要になります。
  • 神経損傷:神経が骨の近くを走行している箇所の骨折では、神経が損傷されることがあります。神経の種類によって、麻痺や筋力低下、感覚異常・消失などが起こります。
  • 出血性ショック:骨盤などの大きな骨の骨折や、複数の骨が折れる多発骨折、開放骨折などで多量の出血を伴う場合には出血性ショックに陥ることがあります。ショックとは、全身に十分な血液が行き渡らないことで多臓器の機能障害が生じる非常に危険な状態です。
  • 脂肪塞栓症候群:骨髄から脂肪が遊離し血液中に入り込み、肺や脳などの血管を詰まらせてしまう合併症です。軽症であれば無症状ですが、呼吸障害や意識障害を引き起こすこともあります。多くが大腿骨骨折や多発骨折で起こります。
  • コンパートメント症候群:筋肉は筋膜という丈夫な膜に覆われています。また、骨の周りや一部の骨と骨の間には骨膜という膜があり、こちらも丈夫で伸縮性はほとんどありません。筋膜や骨膜で囲まれた部分を筋区画(コンパートメント)といい、区画内には筋肉の他、神経や血管が存在しています。骨折などで腫れると区画内圧が上昇し、重症であれば激痛を伴い血流障害、神経障害を引き起こします。適切な処置を行わないと筋壊死に至り高度の後遺症を残します。
  • 感染:基本的に開放骨折で起こります。骨に感染を起こすと治りにくく、長期の治療や手術が必要になることが多いです。
  • 静脈血栓症:股関節や膝関節周囲の骨折で歩けなくなると静脈の流れが滞り血栓が出来やすくなります。
  • 変形癒合:骨がずれて癒合することで変形や機能障害を生じます。直すには手術が必要になるため、初期に適切な治療をしておくことが重要です。
  • 偽関節:いつまでも骨折の癒合が起こらず、異常な可動性がみられる状態です。開放骨折や初期の固定がしっかり出来ていないと起こりやすくなります。
  • 成長障害(小児):小児の場合、骨端線と呼ばれる成長軟骨の近くで骨折すると、その後骨が部分的に伸びにくくなったり逆に過度に伸びてしまい、成長とともに変形が進行することがあります。

《検査》
  • 多くの骨折はレントゲン写真でわかります。レントゲンではわからないような、ほとんどずれがないものはCTやMRI検査でみつかることがあります。

《治療》
  • 折れて変形した骨を正しい形に戻す整復と、その形を保つためにギプスなどで止める外固定、機能回復のためのリハビリが治療の基本で、これらをまとめて保存療法と言います。
  • 保存療法では治療が困難な場合や、外固定の期間を短くしたい場合などは手術療法を選択します。
お気軽にご相談ください|なかにし整形外科|院長 中西 巧也
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